こころとからだに自然の力 ～健康への近道・養生訓～
十二月、木枯らしが吹き、日ごとに寒さが厳しくなって参りました。
冬になると自然界の植物は葉を落とし、
動物は動きが緩慢になり、
冬眠する動物さえいます。
草木も動物もエネルギーの発散を控えて
栄養分を蓄えようとします。
東洋医学の古典「素問」に
「冬の三ヶ月を閉蔵という。万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納され、貯蓄されていく時期で、決して発散してはいけない。」
と書かれています。
自動車が長時間走るために、バッテリーに充電される仕組みになっているように、
人間の身体もエネルギーを蓄える仕組みになっています。
このエネルギーに相当するものを東洋医学では「精」と
いい、
腎に蓄えられ「腎は精を蔵す」といいますが、
車が走れば絶えず充電するようには、腎は精を蓄えることができません。
腎が精を蓄えるにはいつでもというわけにはいかず、
一日でいえば夜（午後11時ごろから午前2時頃まで）、
季節でいえば冬といわれています。
現代人は夜おそくまで活動し、季節感をなくしています。
自然に順応して生活するのが長生きの秘訣といわれますので、
冬は早くから日が暮れ、
夜明けがおそいのに合わせて、
十分な睡眠をとるように心がけたいものです。
年の瀬を迎え、何かと慌ただしい毎日をお過ごしのことと思いますが、
質のいい睡眠をおとりになり、お健やかに穏やかな新年を迎えられますよう心よりお祈りいたしております。
今年も一年間ありがとうございます。
今月の漢方教室
あらゆるメディアに健康情報があふれています。
嘘とは言わないまでも、万人向けではない情報もありますし、
いったい何を信じて、どうすればいいのか、迷われていらっしゃる方も
多いことと思います。
東洋医学の本当の目的は「未病を治す」といって、
現在の健康状態からどのような状態になるかを推測して、
将来病気にならないための、養生法を指導することです。
一年の締めくくりに健康への近道・養生訓をお知らせいたします。
健康への近道は、
1）食べること（和食【※】）
2）眠ること（8時間）
3）笑うこと
4）出すこと（1日1回排便）
5）運動すること
6）目標をもつこと
です。
①よく噛んでゆっくり食べる
②薄味にする
③水気（お茶、ジュース、コーヒー、酒）を少なくする
④野菜（火を通した温野菜）を食べる
⑤旬のものを食べる
⑥食べすぎない（腹八分目）を守る
①ぬるめのお風呂に入る
②枕を自分の体に合わせる（5cm以内）
③南または北向きで寝る
④ストレスをためない
⑤場合によってはツボを軽くもむ
①思いっきり笑う
②深呼吸を心がける（吐いて、吸う）ゆっくり吐く
③歌もいいです（詩吟、小唄、カラオケなど）
4）出すこと・・・排尿、排便、汗いろいろあります。
①毎日1回排便（下痢、便秘はだめ）
②1日6～8回の排尿（夜間尿はなし）
③汗を適度にかくこと
①1日1万歩歩く（時間にして1時間くらい）
②毎日できることをする（10分間歩いて脈拍が120）
③過激な運動は避ける
④できなければ、1日5分間、四つん這いでハイハイ（自然体）
②手先を使う趣味も良いようです
③人生に目標があれば、はりも出ます
④気力が充実します
笑顔で楽しく目標を持ち、元気に、そして感謝の気持ちで毎日を過ごしましょう。
今年を振り返ってみますと、大阪北部地震、西日本豪雨、北海道の地震、度重なる台風被害、殺人的ともいえる記録的な猛暑など災害の多い年であったように思います。
そんな中、東北出身の私にとりましては、第100回大会となった夏の全国高校野球大会（甲子園）で、秋田の金足農業高校が決勝まで進み、準優勝となったことはとても嬉しいニュースでした。
ミラクル・金足旋風などと呼ばれ、全国的にも話題になりましたのでご記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
決勝戦で、大阪桐蔭高校に敗れはしたものの、
・ひたむきに、一生懸命に白球を追う姿、
・決して諦めない姿、
・何よりも楽しそうに野球をする姿
を見て、手に汗を握りながら応援しておりました。
久しぶりに感動し胸の熱くなる思いをし、深く記憶に残る夏となりました。
年を重ねるにつれて、自分自身、そして家族や周りの人たちが健康であること、
どこかが痛かったり苦しかったり、しんどかったりせず、今日一日が平穏無事に過ごせることがありがたいこと、幸せと思うようになっておりました。
奇跡のような確率で、今を生きている、生かされている。
だからこそ、今を大切に感謝して生きよう。
その気持は今でも変わっていないのですが、それでもこの夏、高校球児の活躍にワクワク！ドキドキ！胸躍らせていましたら、気持ちが浮き立ち、こちらまで若返ったようです。
来年は、やはり東北、岩手の大船渡に佐々木君という素晴らしい投手がいるとか。
すっかり、にわか高校野球ファンになりました私は、今から来年の甲子園が楽しみです。
皆様にとって今年はどんな年でしたでしょうか？
来る年が皆様にとって心穏やかな、お健やかな年でありますよう心よりお祈りいたします。
今年も一年間ありがとうございます。
冬になると自然界の植物は葉を落とし、
動物は動きが緩慢になり、
冬眠する動物さえいます。
草木も動物もエネルギーの発散を控えて
栄養分を蓄えようとします。
東洋医学の古典「素問」に
「冬の三ヶ月を閉蔵という。万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納され、貯蓄されていく時期で、決して発散してはいけない。」
と書かれています。
自動車が長時間走るために、バッテリーに充電される仕組みになっているように、
人間の身体もエネルギーを蓄える仕組みになっています。
このエネルギーに相当するものを東洋医学では「精」と
いい、
腎に蓄えられ「腎は精を蔵す」といいますが、
車が走れば絶えず充電するようには、腎は精を蓄えることができません。
腎が精を蓄えるにはいつでもというわけにはいかず、
一日でいえば夜（午後11時ごろから午前2時頃まで）、
季節でいえば冬といわれています。
現代人は夜おそくまで活動し、季節感をなくしています。
自然に順応して生活するのが長生きの秘訣といわれますので、
冬は早くから日が暮れ、夜明けがおそいのに合わせて、
十分な睡眠をとるように心がけたいものです。
年の瀬を迎え、何かと慌ただしい毎日をお過ごしのことと思いますが、
質のいい睡眠をおとりになり、お健やかに穏やかな新年を迎えられますよう心よりお祈りいたしております。
今年も一年間ありがとうございます。
今月の漢方教室
健康への近道・養生訓
現在の日本は超高齢化社会で、新聞や雑誌、書籍、インターネットまであらゆるメディアに健康情報があふれています。
嘘とは言わないまでも、万人向けではない情報もありますし、
いったい何を信じて、どうすればいいのか、迷われていらっしゃる方も
多いことと思います。
東洋医学の本当の目的は「未病を治す」といって、
現在の健康状態からどのような状態になるかを推測して、
将来病気にならないための、養生法を指導することです。
一年の締めくくりに健康への近道・養生訓をお知らせいたします。
健康への近道は、
1）食べること（和食【※】）
2）眠ること（8時間）
3）笑うこと
4）出すこと（1日1回排便）
5）運動すること
6）目標をもつこと
です。
1）食べること・・・医は食なりという言葉があるように、とても大切なことです。
①よく噛んでゆっくり食べる②薄味にする
③水気（お茶、ジュース、コーヒー、酒）を少なくする
④野菜（火を通した温野菜）を食べる
⑤旬のものを食べる
⑥食べすぎない（腹八分目）を守る
2）眠ること・・・1日最低でも6時間は眠りましょう。
そのためには
②枕を自分の体に合わせる（5cm以内）
③南または北向きで寝る
④ストレスをためない
⑤場合によってはツボを軽くもむ
3）笑うこと・・・笑うという行為は、呼吸法につながります。（複式呼吸）
①思いっきり笑う②深呼吸を心がける（吐いて、吸う）ゆっくり吐く
③歌もいいです（詩吟、小唄、カラオケなど）
②1日6～8回の排尿（夜間尿はなし）
③汗を適度にかくこと
5）運動をすること・・・運動は全身の呼吸法です。
①1日1万歩歩く（時間にして1時間くらい）②毎日できることをする（10分間歩いて脈拍が120）
③過激な運動は避ける
④できなければ、1日5分間、四つん這いでハイハイ（自然体）
6）目標をもつこと・・・見た目に若い方は大体の目標や好きな趣味をお持ちの方が多いようです。
①楽しめる趣味を持ちましょう②手先を使う趣味も良いようです
③人生に目標があれば、はりも出ます
④気力が充実します
笑顔で楽しく目標を持ち、元気に、そして感謝の気持ちで毎日を過ごしましょう。
今年を振り返ってみますと、大阪北部地震、西日本豪雨、北海道の地震、度重なる台風被害、殺人的ともいえる記録的な猛暑など災害の多い年であったように思います。
そんな中、東北出身の私にとりましては、第100回大会となった夏の全国高校野球大会（甲子園）で、秋田の金足農業高校が決勝まで進み、準優勝となったことはとても嬉しいニュースでした。
ミラクル・金足旋風などと呼ばれ、全国的にも話題になりましたのでご記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
決勝戦で、大阪桐蔭高校に敗れはしたものの、
・ひたむきに、一生懸命に白球を追う姿、・決して諦めない姿、
・何よりも楽しそうに野球をする姿
を見て、手に汗を握りながら応援しておりました。
久しぶりに感動し胸の熱くなる思いをし、深く記憶に残る夏となりました。
年を重ねるにつれて、自分自身、そして家族や周りの人たちが健康であること、
どこかが痛かったり苦しかったり、しんどかったりせず、今日一日が平穏無事に過ごせることがありがたいこと、幸せと思うようになっておりました。
奇跡のような確率で、今を生きている、生かされている。
だからこそ、今を大切に感謝して生きよう。
その気持は今でも変わっていないのですが、それでもこの夏、高校球児の活躍にワクワク！ドキドキ！胸躍らせていましたら、気持ちが浮き立ち、こちらまで若返ったようです。
来年は、やはり東北、岩手の大船渡に佐々木君という素晴らしい投手がいるとか。
すっかり、にわか高校野球ファンになりました私は、今から来年の甲子園が楽しみです。
皆様にとって今年はどんな年でしたでしょうか？
来る年が皆様にとって心穏やかな、お健やかな年でありますよう心よりお祈りいたします。
今年も一年間ありがとうございます。
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