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漢方の世界の「気の巡り」

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こんにちは。漢方相談 ペンギン薬局です。 このブログでは、漢方薬に関する豆知識をはじめ、季節に合った健康コラム、東洋医学のお話など、いろいろな情報を紹介していきたいと考えています。 さて、第1回目の今日は「気の巡り」についてお話します。 漢方の世界では「気の巡り」を大切にします。 「気の巡り」が足りないのが「気虚」、 「気の巡り」がスムーズに出来なくなり停滞することを「気滞」といいます。 「気滞」は(現代風に言えば、)「ストレス」「運動不足」等で生じます。 気滞の症状としては、下記のようなものがあります。 ・訳もなくイライラする ・情緒不安定な状態が続く ・怒りっぽい ・布団に入っても寝つけない ・胸、お腹、脇などに圧迫感がある ・排尿や排便がうまくいかない ・便秘や下痢を繰り返す ・胃腸の具合が悪い ・ゲップ、おならが出やすい ・憂鬱感がある 女性特有のものとしては、下記のような症状もあります。 ・月経の周期が不安定 ・生理前に胸が張って痛む ・PMS【月経前症候群】に悩まされやすい あてはまるものが多い方は、もしかすると「気滞」の状態かもしれません。 気滞は西洋医学的にいえば、自律神経の失調とも言えます。 気が滞った状態を放っておくと、ストレスに弱くなり、ますます気が滞りやすくなります。 やがては体内をめぐっている血の巡りにも影響を与えてしまい、心身ともに疲弊し他の病気を呼び込んでしまうこともあります。 大切なのは、「気の巡り」を良くすること。 気滞になる原因は色々ありますが、一番多いのは精神的ストレスによるもの、飲食の不摂生によるものなどです。 ・食生活を見直す。 ・リラックスして気楽に過ごす時間を作ったりして、ストレスを出来るだけ溜めないようにする。 ・溜まってしまったストレスは発散するようにする。 などを心がけ生活することが「気の巡り」を良くします。 ただし、病気自体を治療したとしても、根本にある「気滞」を放置したままだと、また元に戻ってしまう可能性が高いです…。 「気滞」の状態になりやすい方の特徴は、下記のようなものがあります。 ・責任感が強い ・真面目 ・精神的に弱い ・繊細な性格 ・すぐに考えこんでしまう ・ストレスが溜まりやすい