こころとからだに自然の力 ~究極の健康法「食養生」~

あけましておめでとうございます。


令和最初のお正月、新たな一年がスタートしました。
今年もお健やかに日々をお過ごしになれますよう漢方の知恵を暮らしに活かしましょう。

お陰様で銀座店は今年40周年を迎えます。


漢方に魅せられ、
漢方を志し、
漢方を愛したこの40年の間には

楽しいこと、嬉しいこともたくさんありました。
つらいこと、悔しいこと、悲しいこともありました。
涙したことも幾度となくありました。

一つひとつの出来事が、
お一人おひとりとの出逢いが、
かけがえのないものとなって今に繋がっております。

開店以来継続していらしてくださっているお客様もいらっしゃいます。
何年かぶり、中には10年ぶり、20年ぶりに
思い出してお見えになられる方もいらっしゃいます。
本当に有難いことと思っております。

お客様をはじめメーカーさん、問屋さん、配送業者さんなどの取引先様、
数多くのスタッフなど本当に数えきれない多くの方々に支えられて
今年を迎えられましたことを幸せに感じております。 


心より感謝いたします。
ありがとうございます。

困ったことがあったら言ってください。
苦しいことがあったら話してください。
楽しいことがあったら聞かせてください。



銀座の片隅で、
「一隅を照らす」ことができますよう
これからも一人でも多くのご縁のある方々に寄り添ってお役に立てますよう、
精進して参ります。

今月の漢方教室

究極の健康法「食養生」


○「病気」とは体からの警告反応

「病気」とは現在の生活が自分の体質に合っていないという、いわば“警告反応”です。
病気になるとみなさん薬を飲みます。
多くの方が薬さえ飲んでいれば病気は治るものだと思っています。
そして、今まで通りの生活を続けます。

冷たいものや脂ものをたくさん飲食する。
お菓子ばかり食べる。
酒を飲む。
夜更しはするし、運動はしない…。

これでは治らないばかりか、どんどん病気は悪くなってしまいます。

自分の体は、現在食べている食べ物によって作られています。
体に合った良い食べ物を食べれば、良い、丈夫な体が作られるし、
体に合わない悪い物ばっかり食べていると、ますます悪い、弱い体になっていきます。

例えば、
脳も体の一部ですので、食習慣が頭の良し悪しにまで影響を与えてしまうのです。

○体質に合わせた食べ物をとる「食養生」

東洋医学には、生まれつきの体質を「陽の体質」「陰の体質」
そしてどちらにも偏らない「平の体質」に分類して、
この「平」の状態が一番適しており、健康で過ごせるという考え方があります。

そして、我々の体を作ってくれる、養ってくれる“食べ物”も
「陽」「陰」「平」の性質に分けることができます。

この食べ物を自分の体に合わせて適正に食べることで、
偏った体質を「平」に近づけることができます。
この考え方を健康維持や病気治療に応用したのが「食養生」です。
食養生はいわば究極の健康法といえるのです。

【陽のタイプの人(陰虚)】
赤ら顔、暑がり、元気旺盛、ガッチリタイプ
便秘がち、大食、食べ過ぎて太る
エネルギー過剰、高血圧気味、糖尿病
痛風、尿の色が濃いなど

【陰のタイプの人(気虚・陽虚)】
青白い顔、低体温、低血圧気味、ぽっちゃりタイプ
むくみやすい、冷え性、寒がり、胃腸虚弱、疲れやすい
少食、病気長引く、エネルギー不足、下痢・軟便がち
冷えの便秘、食べなくても太る、尿の色が薄い、スポーツ苦手など


○食べ物の性質を知る

今回は様々な食べ物の性質をご紹介します。
(諸説あるものもあります。部位、調理法によって変化するものもあります。)


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温(陽)の食べ物 ~体を温めてくれる~
加熱したもの、温かい飲み物食べ物、煮た野菜などは一般的に体を温める

酸温:酢、梅肉、あんず、ローヤルゼリー
苦温:よもぎ、ふき、タラの芽
甘温:海老、羊肉、牛肉、かぼちゃ、鶏肉、人参、栗、納豆、かまぼこ、みりん、黒砂糖、水飴
辛温:胡椒、山椒、香辛料、生姜、にんにく、らっきょう、にら、ネギ、日本酒、ウィスキー、ワイン
鹹温:さば、いわし、魚の干物類、佃煮、みそ

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平の食べ物 ~どちらにも偏らない中間の穏やかな性質~

酢平:梅、かりん
苦平:ウド、菊花、ぎんなん、春菊
甘平:胡麻、大豆、小豆、米、さつまいも、れんこん、椎茸、山芋、里芋、キャベツ、豚肉、さんま
   いか、鶏卵、とうもろこし、ハチミツ、水飴、りんご、ぶどう、いちじく
鹹平:ひじき、からすみ、牡蠣

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冷(陰)の食べ物 ~体を冷やしてくれる~
生野菜一般、果物一般、冷たい飲み物食べ物は一般的に体を冷やす

酸寒:ゆず、だいだい、レモン、トマトケチャップ
苦寒:お茶、コーヒー、ビール、たけのこ、ごぼう、苦瓜、高菜、ほうれん草
甘寒:砂糖、わらび、なす、みかん、きゅうり、トマト、白菜、レタス、梨、柿、桃、いちご
   こんにゃく、豆腐、たこ、あわび、うに、バナナ、すいか、牛乳、小麦
鹹寒:食塩、しょうゆ、青のり、昆布、わかめ、もずく、かに、しじみ、はまぐり、あさり

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体質を見極め、次の通りに食べ物を摂るようにしましょう。

陰(気虚、陽虚)のタイプの人は、
日常より温の食物を多くし、香辛料を使った料理を食べるようにしましょう。

※陽(陰虚)のタイプの人は、
冷の食物を多くし、食べ過ぎに十分注意してください。

食べ物にはそれぞれ特有の旬があります。
栄養的にもその時期のものが優れています。
冬は温の食物を、夏は冷の食物を多くしましょう。

○1日3食の養生法

朝食は暖かく消化の良いものを食べましょう。
自然の陽気・升発力を助けるために
朝、冷たい牛乳やジュースを飲むのは良くありません。

昼食は率の良いものを食べて、活動エネルギーを補いましょう。

夕食は、睡眠まであまり体を動かさない時間を過ごすため、糖質は少なめにしましょう。
夜は、体の成長、回復、修正の時間です。
タンパク質性の食品を多めに摂りましょう。

○年齢からみた食養生

育ち盛りは、身体づくりになるもの(タンパク質)をしっかり食べる。
 胃腸を損なう生ものや冷たい物、甘い物は食べ過ぎに注意。

中高年は体を修理する時期。
 バランスよく食べて、老化を遅らせる。
 胡麻やきのこ類、大豆などの豆類は久しく食すると身を軽くするとされています。

老年期は腎と胃腸を養う食生活にする。
 養腎には黒色のもの(黒豆、山芋、椎茸、昆布など)を。
 胃腸のためには、生もの、味の濃い物、冷たい物は摂りすぎないように注意する。
 気力、体力、筋肉を養うためには、
 タンパク質が必要、お肉やお魚、豆類、卵などを食べましょう。




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