こころとからだに自然の力 ~梅雨の漢方~
7月、
雨の季節、湿度が高くムシムシ、ジメジメ少し苦手な季節です。
気分だけでもさっぱりできるように、今年も昨年に続いて、赤紫蘇ジュースを作って飲むようにしています。
程よい甘味と酸味、紫蘇の香りでスッキリさっぱりいたします。
梅雨は、空気が湿気でジメジメしているように、身体もこの湿気の影響を受けています。
過度な湿気は「湿邪」と呼ばれ、梅雨から夏にかけて頭痛やめまい、関節痛、だるい、疲れやすい、眠いなどのほか、食欲不振や胃もたれ、腹痛、軟便下痢などの消化器症状を引き起こします。
最近では梅雨バテと呼ばれるようになりました。
今月は梅雨の漢方、養生法をお伝えいたします。
早めに梅雨バテを解消しておかないと、ますます暑さが厳しくなり夏バテに移行してしまいます。
梅雨バテの予防・改善にはビイレバーキングのお湯割りがおすすめです。
ウシのレバーを原料に作られた天然のアミノ酸製剤で、お湯割りにすることでお腹も温まりますし、疲労も回復してくれます。
ぐったりするほど疲れがたまってきてしまった場合には、
「海のミルク」といわれるミネラルいっぱいのオイスターがおすすめです。
タウリンやグリコーゲンなどがバテてしまった身体に栄養を補い
元気を回復してくれます。
疲れやすい、だるいなどさまざまな不調の方が多くなります。
健康な身体では気が滞りなく全身をめぐっていますが、
体力の低下やストレスがかかった場合には、気の流れが滞り、
循環する気が足りなくなってきます。
この気が足りない状況を漢方では「気虚(ききょ)」といい、
胃腸機能が低下して食欲不振が起こり、
疲れやすい、だるい、手足に力が入りにくいなどの症状も現れてきます。
気虚の症状によく使われる漢方薬に補中益気湯があります。
補中益気湯は「中(お腹)の機能を補って、気を益す」お薬です。
10種類の生薬
(人参、白朮、黄耆、当期、陳皮、大棗、柴胡、甘草、生姜、升麻)
で構成されており、
効果効能は
「体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの、
次の諸症状:疲労倦怠、病後・病中の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒」
です。
どこが悪いといった具体的な症状はなくても、
胃腸が弱く、手足がだるく、食後に眠くなる、疲れやすい、だるい、食欲がわかない
などでお困りの方は「気虚」を疑ってみてください。
そして、十分な休憩や睡眠でも解消されない場合は、
気を補い身体に元気をつける補中益気湯をお試しになってみてください。
湿邪を伴う場合は、五苓散と一緒に使うケースもあります。
また、水分代謝が悪いとその影響を受けやすいため、
梅雨時に体調を崩される方が多くなります。
東洋医学では「湿邪」の治療に
水のめぐりや排泄を促す利水剤を体質や症状に合わせて使います。
・雨の前日の頭痛。頭が重い、締めつけられるように鈍く痛む、めまいがする。
⇒五苓散、紫苓湯、勝湿湯
・身体のふらつき、不安感、動機などを伴う頭痛やめまい。
⇒苓桂朮甘湯
・激しい回転性のグルグル回るようなめまい、頭感冒、吐き気を伴うめまい。
⇒半夏白朮天麻湯
比較的決まった場所が痛む特徴があります。
雨の前や湿度が高い日に悪化する、雨にぬれると悪化する、低地や湿地や水中などにいると悪化するのが特徴です。
・手足が重だるい、関節が動かしにくい、むくむ、しびれる、水がたまる。
⇒麻杏薏甘湯、薏苡仁湯、防已黄耆湯
・痛みが温めると軽減し、冷えると増強する。
⇒五積散、桂枝加苓朮附湯、独活寄生湯
・下半身のむくみが強い、足のだるさ、引きつれ。
⇒九味檳榔湯
・腹痛、下痢、悪心嘔吐、食あたり、胃腸かぜ
⇒藿香正気散、半夏瀉心湯
・食欲不振、胃部振水音(胃内停水)
⇒六君子湯、香砂六君子湯、平胃散
・水様性の下痢
⇒五苓散、紫苓湯、胃苓湯
・消化が良くなるように、よく噛んで食べる。
・食後30分は休憩する。
・良質のタンパク質を積極的に摂る。
不足すると疲労感や食欲不振などの症状が出る。
・冷たいものを控える。体温以上の温度のもの、できれば温かいものを摂るようにする。
・梅雨の疲れには酸っぱいものがおすすめです。
レモンやすもも、梅などに含まれるクエン酸には疲労回復効果があります。
・ビタミン、ミネラルが不足するとエネルギーが有効活用されず、
疲労物質がたまって不老を招くので、野菜を十分摂る。
できれば生野菜のサラダではなく温野菜にしてください。
むし暑さで食欲が落ちる人は少なくありません。
夏に美味しさを増す野菜たちはビタミンやミネラルが豊富で、
この時期に不足しがちな栄養素をバランスよく補ってくれる頼もしい存在です。
また、ビタミンの中で特に摂りたい栄養素は疲労回復に有効なビタミンB1です。
気温が15度から35度に上昇すると、体内で消費されるビタミンB1が3倍になるといわれます。
自律神経を整えるパントテン酸を多く含む食品も積極的に摂りましょう。
【ビタミンB1を含む食品】
大豆・胡麻・豚肉・うなぎ・ほうれん草など
【パントテン酸を含む食品】
豚レバー・かつお・まぐろ・鶏肉など
のどが渇いたら適量の温かい水分を少量ずつこまめに摂る。
・冷たい飲食物はなるべく控える。
常温か、温かいものを選ぶ。
・甘い物を摂りすぎない。
特に白糖が多いものは摂りすぎに注意。
・夏は麦茶という方も多いかと思いますが、水分代謝が気になる方にはハトムギ茶がおすすめです。
ハトムギは「薏苡仁(よくいにん)」という名で知られた生薬で、身体の中に溜まってしまった余分な水分を外へ出す働きに優れています。
雨の季節、湿度が高くムシムシ、ジメジメ少し苦手な季節です。
気分だけでもさっぱりできるように、今年も昨年に続いて、赤紫蘇ジュースを作って飲むようにしています。
程よい甘味と酸味、紫蘇の香りでスッキリさっぱりいたします。
梅雨は、空気が湿気でジメジメしているように、身体もこの湿気の影響を受けています。
過度な湿気は「湿邪」と呼ばれ、梅雨から夏にかけて頭痛やめまい、関節痛、だるい、疲れやすい、眠いなどのほか、食欲不振や胃もたれ、腹痛、軟便下痢などの消化器症状を引き起こします。
最近では梅雨バテと呼ばれるようになりました。
今月は梅雨の漢方、養生法をお伝えいたします。
早めに梅雨バテを解消しておかないと、ますます暑さが厳しくなり夏バテに移行してしまいます。
梅雨バテの予防・改善にはビイレバーキングのお湯割りがおすすめです。
ウシのレバーを原料に作られた天然のアミノ酸製剤で、お湯割りにすることでお腹も温まりますし、疲労も回復してくれます。
ぐったりするほど疲れがたまってきてしまった場合には、
「海のミルク」といわれるミネラルいっぱいのオイスターがおすすめです。
タウリンやグリコーゲンなどがバテてしまった身体に栄養を補い
元気を回復してくれます。
今月の漢方教室
梅雨の漢方・養生法◯疲労感や食欲不振
ジメジメしたむし暑い季節となり、疲れやすい、だるいなどさまざまな不調の方が多くなります。
健康な身体では気が滞りなく全身をめぐっていますが、
体力の低下やストレスがかかった場合には、気の流れが滞り、
循環する気が足りなくなってきます。
この気が足りない状況を漢方では「気虚(ききょ)」といい、
胃腸機能が低下して食欲不振が起こり、
疲れやすい、だるい、手足に力が入りにくいなどの症状も現れてきます。
気虚の症状によく使われる漢方薬に補中益気湯があります。
補中益気湯は「中(お腹)の機能を補って、気を益す」お薬です。
10種類の生薬
(人参、白朮、黄耆、当期、陳皮、大棗、柴胡、甘草、生姜、升麻)
で構成されており、
効果効能は
「体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの、
次の諸症状:疲労倦怠、病後・病中の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒」
です。
どこが悪いといった具体的な症状はなくても、
胃腸が弱く、手足がだるく、食後に眠くなる、疲れやすい、だるい、食欲がわかない
などでお困りの方は「気虚」を疑ってみてください。
そして、十分な休憩や睡眠でも解消されない場合は、
気を補い身体に元気をつける補中益気湯をお試しになってみてください。
湿邪を伴う場合は、五苓散と一緒に使うケースもあります。
また、水分代謝が悪いとその影響を受けやすいため、
梅雨時に体調を崩される方が多くなります。
東洋医学では「湿邪」の治療に
水のめぐりや排泄を促す利水剤を体質や症状に合わせて使います。
《主な症状とおすすめの漢方》
◯頭痛とめまい
湿度や悪天候による気圧の変化、水分摂取過多(飲酒含む)で増悪するのが特徴です。・雨の前日の頭痛。頭が重い、締めつけられるように鈍く痛む、めまいがする。
⇒五苓散、紫苓湯、勝湿湯
・身体のふらつき、不安感、動機などを伴う頭痛やめまい。
⇒苓桂朮甘湯
・激しい回転性のグルグル回るようなめまい、頭感冒、吐き気を伴うめまい。
⇒半夏白朮天麻湯
◯関節痛
多くの場合、重く鈍い痛みで、痛みは移動性ではなく比較的決まった場所が痛む特徴があります。
雨の前や湿度が高い日に悪化する、雨にぬれると悪化する、低地や湿地や水中などにいると悪化するのが特徴です。
・手足が重だるい、関節が動かしにくい、むくむ、しびれる、水がたまる。
⇒麻杏薏甘湯、薏苡仁湯、防已黄耆湯
・痛みが温めると軽減し、冷えると増強する。
⇒五積散、桂枝加苓朮附湯、独活寄生湯
・下半身のむくみが強い、足のだるさ、引きつれ。
⇒九味檳榔湯
◯消化器症状
脾胃が湿に侵されると、消化器の機能が障害され、食欲不振や悪心、嘔吐などの消化器症状を起こしやすくなります。・腹痛、下痢、悪心嘔吐、食あたり、胃腸かぜ
⇒藿香正気散、半夏瀉心湯
・食欲不振、胃部振水音(胃内停水)
⇒六君子湯、香砂六君子湯、平胃散
・水様性の下痢
⇒五苓散、紫苓湯、胃苓湯
《疲労回復のための暮らしの食養生》
・1日3回、できるだけ決まった時間に食事をする。・消化が良くなるように、よく噛んで食べる。
・食後30分は休憩する。
・良質のタンパク質を積極的に摂る。
不足すると疲労感や食欲不振などの症状が出る。
・冷たいものを控える。体温以上の温度のもの、できれば温かいものを摂るようにする。
・梅雨の疲れには酸っぱいものがおすすめです。
レモンやすもも、梅などに含まれるクエン酸には疲労回復効果があります。
・ビタミン、ミネラルが不足するとエネルギーが有効活用されず、
疲労物質がたまって不老を招くので、野菜を十分摂る。
できれば生野菜のサラダではなく温野菜にしてください。
むし暑さで食欲が落ちる人は少なくありません。
夏に美味しさを増す野菜たちはビタミンやミネラルが豊富で、
この時期に不足しがちな栄養素をバランスよく補ってくれる頼もしい存在です。
また、ビタミンの中で特に摂りたい栄養素は疲労回復に有効なビタミンB1です。
気温が15度から35度に上昇すると、体内で消費されるビタミンB1が3倍になるといわれます。
自律神経を整えるパントテン酸を多く含む食品も積極的に摂りましょう。
【ビタミンB1を含む食品】
大豆・胡麻・豚肉・うなぎ・ほうれん草など
【パントテン酸を含む食品】
豚レバー・かつお・まぐろ・鶏肉など
《むくみ解消のための暮らしの食養生》
・水分を過度に摂りすぎない。のどが渇いたら適量の温かい水分を少量ずつこまめに摂る。
・冷たい飲食物はなるべく控える。
常温か、温かいものを選ぶ。
・甘い物を摂りすぎない。
特に白糖が多いものは摂りすぎに注意。
・夏は麦茶という方も多いかと思いますが、水分代謝が気になる方にはハトムギ茶がおすすめです。
ハトムギは「薏苡仁(よくいにん)」という名で知られた生薬で、身体の中に溜まってしまった余分な水分を外へ出す働きに優れています。
漢方相談 ペンギン薬局 公式WEBサイト https://penguin-kanpo.com/
営業時間 10:00~19:00 定休日 12/31・1/1
☆ドラックペンギン一番町店
〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町4丁目3-20
TEL:022-217-3767
☆ドラックペンギン北四番丁店
〒980-0801 宮城県仙台市青葉区木町通2丁目1-55第八丸昌興業ビル 1F
TEL:022-275-6885
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