「食養生」は元気の基本
遅くなりましたが
皆様あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年最初の健康コラムは、「食養生」についてお話いたします。
食養生とは、文字通り"食で生命を養う"ということです。
私たちの身体は食物から摂る栄養素でつくられているため、食を整えることが健康を保つ一番の基本となります。
現代の日本は豊かな食に恵まれた国です。
だからこそ、自分の身体に必要な食べ物をきちんと見極め、日々の食養生で健やかな身体づくりを心がけましょう。
これが食養生の基本です。
食材には「五性(熱性・温性・平性・涼性・寒性)」や「五味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩辛いという意味))」といった性質があります。
その特性を季節や体調の変化に合わせて取り入れることで、食事から身体を整えるのです。
難しいことのようですが、実はこうした食材選びは普段からごく普通にやっていることです。
例えば、身体や脳が疲れていると甘いものが食べたくなったり、寒い時期には身体を温める料理が美味しく感じられたり。
そんな風に、私たちはその時々で身体が求める食べ物を自然と選んでいるのです。
食養生は、こうした食べ物の特性を積極的に取り入れ、健康な身体づくりに活かす東洋医学の知恵。
日々の食事は、今の健康だけでなく、いつまでも元気に過ごすためにも、まずは食材の持つパワーを知り、自分の身体に必要な食べ物をきちんと選ぶことを心がけましょう。
毎日の食事では、まず「五性」「五味」をバランスよく摂ることが大切です。
その上で、自分の体調や季節に合う食事を積極的に摂り、身体のバランスを整えていきましょう。
また、旬の食材を上手に取り入れることもポイントです。
自然の恵みとはよくできたもので、夏には身体を冷やす食材が、冬には身体を温める食材が多くなり、それぞれの季節に合った働きで自然と身体を整えてくれます。
旬の食材はおいしくて栄養も豊富なので、積極的にとりましょう。
皆様あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年最初の健康コラムは、「食養生」についてお話いたします。
食養生とは、文字通り"食で生命を養う"ということです。
私たちの身体は食物から摂る栄養素でつくられているため、食を整えることが健康を保つ一番の基本となります。
現代の日本は豊かな食に恵まれた国です。
だからこそ、自分の身体に必要な食べ物をきちんと見極め、日々の食養生で健やかな身体づくりを心がけましょう。
○食材のパワーを味方につけ、身体の中から健康に。
カロリーや栄養素の計算ではなく、食べ物の持つ「味と性質」から食事を考える。これが食養生の基本です。
食材には「五性(熱性・温性・平性・涼性・寒性)」や「五味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩辛いという意味))」といった性質があります。
その特性を季節や体調の変化に合わせて取り入れることで、食事から身体を整えるのです。
難しいことのようですが、実はこうした食材選びは普段からごく普通にやっていることです。
例えば、身体や脳が疲れていると甘いものが食べたくなったり、寒い時期には身体を温める料理が美味しく感じられたり。
そんな風に、私たちはその時々で身体が求める食べ物を自然と選んでいるのです。
食養生は、こうした食べ物の特性を積極的に取り入れ、健康な身体づくりに活かす東洋医学の知恵。
日々の食事は、今の健康だけでなく、いつまでも元気に過ごすためにも、まずは食材の持つパワーを知り、自分の身体に必要な食べ物をきちんと選ぶことを心がけましょう。
○「五性」「五味」をバランスよく
食べ物には「五性」「五味」といった性質があり、それぞれに違った働きがあります。毎日の食事では、まず「五性」「五味」をバランスよく摂ることが大切です。
その上で、自分の体調や季節に合う食事を積極的に摂り、身体のバランスを整えていきましょう。
また、旬の食材を上手に取り入れることもポイントです。
自然の恵みとはよくできたもので、夏には身体を冷やす食材が、冬には身体を温める食材が多くなり、それぞれの季節に合った働きで自然と身体を整えてくれます。
旬の食材はおいしくて栄養も豊富なので、積極的にとりましょう。
「五性」
身体を温める、冷やすといった働きを表すもの「熱性」「温性」「涼性」「寒性」また、寒熱のどちらにも属さない「平性」の5つに分けられます。
五性
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主な食材
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熱性
温性
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身体を温める食材で、気血の流れを良くしたり、新陳代謝を高めたりする働きがあります。寒い時期や冷え性の人、疲れやすい人などに。
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唐辛子・胡椒・にんにく・ニラ・ネギ・生姜・紫蘇・シナモン・くるみ・鶏肉・羊肉・牛肉・鮭・海老・もち米・酒類・紅茶・黒砂糖など
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平性
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冷やしすぎず、温めすぎない穏やかな食材。常食に適していて、虚弱体質の人や病後、高齢の人などにも安心です。
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とうもろこし・山芋・じゃがいも・きゃべつ・もやし・人参・黒キクラゲ・枸杞の実・大豆・胡麻・リンゴ・豚肉・いか・うるち米など
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涼性
寒性
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体内の余分な熱を冷まし、身体を冷やす食材。夏時時期や熱っぽい症状、ほてり、のぼせなどがある時に。
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きゅうり・セロリ・トマト・大根・ほうれん草・れんこん・茄子・梨・ばなな・あさり・しじみ・わかめ・豆腐・蕎麦・緑茶・白砂糖など
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「五味」
五味は五行学説に基づいた考え方で、それぞれの味が五臓に対応しています。
「酸味=肝」「苦味=心」「甘味=脾」「辛味=肺」「鹹味(自然の塩辛さ)=腎」と言うように分かれており、対応する臓器を調整する作用もあります。
五味
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主な食材
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酸味
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汗や尿など体液の過剰な流失を抑える。筋肉などを引き締めるといった働きがあります。頻尿や多汗、下痢などの症状に。
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レモン・梅干し・酢・サンザシなど
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苦味
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体内の余分な熱を冷まして、炎症を抑える。湿(余分な湿気や汚れ)を取り除く、便通を良くするなどの働きがあります。皮膚トラブルや便秘、喘息などに。
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苦瓜・杏仁・銀杏・緑茶など
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甘味
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体内の気血の栄養分を補給し、身体を補う働きがあります。疲れている時、痛みを和らげたいとき、虚弱体質の人などに。
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白米・バナナ・蜂蜜・肉類・なつめ・甘草・黒砂糖など
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辛味
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身体を温めて、気血の流れを良くしたり、邪気を発散したりする働きがあります。風邪の初期の寒気、くしゃみ、鼻水や冷え性の人などに。
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生姜・長ねぎ・玉ねぎ・にんにく・ニラなど
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鹹味
(塩辛さ) |
固いものを柔らかくするという働きがあります。皮膚や筋肉のしこり、便秘などの症状に。
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昆布・わかめ・海苔・いか・あさりなど
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○冬の食養生
冬季の食養生で一番重要なことは、食物によって腸の気を補うことです。
昔の人は冬になるとよくふろふき大根を食べていました。
野菜は陰性の食品といいますが、その中でも根の部分は陰性が弱く、加熱して陽性化して、その上に陽性の味噌をつけて、身体を温める食べ物にしたのです。
昔の人は冬になるとよくふろふき大根を食べていました。
野菜は陰性の食品といいますが、その中でも根の部分は陰性が弱く、加熱して陽性化して、その上に陽性の味噌をつけて、身体を温める食べ物にしたのです。
料理法では、熱を加えること(煮る、炒める、焼く)、その上に陽性の動物性食品と共に熱を加えてやると、もっと陽性になります。
また、生姜や長ネギなどの薬味を加えることで一層、陽性になります。
冷奴や湯豆腐などで食べる豆腐も陰性で冷やす作用のある食物ですが、薬味と一緒に頂くことで陽性になります。
冷奴や湯豆腐などで食べる豆腐も陰性で冷やす作用のある食物ですが、薬味と一緒に頂くことで陽性になります。
調味料では、塩・味噌・醤油が陽性のものです。キュウリに味噌をつけて食べるなど、これらを野菜料理に用いることが必要です。
冬の季節は、料理して陰性のものを陽性のものにして食べているのですから、陰性の食品はなるべく食べない方が良いでしょう。
果物、甘い物、冷たい物は身体を冷やすので、冷え性の人、喘息のある人、寝小便のある子ども、貧血、神経痛の人、消化器の弱い人などはなるべく食べないようにしましょう。
みかんも冬季は美味しい食べ物ですが、食べ過ぎてはいけません。
毎日は食べないようにして、1回1~2個ぐらいで我慢しましょう。
果物、甘い物、冷たい物は身体を冷やすので、冷え性の人、喘息のある人、寝小便のある子ども、貧血、神経痛の人、消化器の弱い人などはなるべく食べないようにしましょう。
みかんも冬季は美味しい食べ物ですが、食べ過ぎてはいけません。
毎日は食べないようにして、1回1~2個ぐらいで我慢しましょう。
年末年始で美味しいものを食べる機会がとくに多いこの時期、昔から日本には七草がゆで疲れた胃腸を休める習慣があります。
年の始めに胃腸を整えて、今年も元気に過ごしましょう。
年の始めに胃腸を整えて、今年も元気に過ごしましょう。
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