こころとからだに自然の力 ~健康寿命を伸ばすために~
12月、 冬の空気は乾燥しやすく肌もかさつく季節となりました。 特に室内では暖房器具の使用により湿度が下がり、 皮膚や粘膜あるいは呼気から気づかぬうちに身体の水分が失われていきます。 また、冬場は夏場に比べて汗をかくことが少ないため、 積極的に水分補給することが少なくなり、水分不足になる可能性があります。 さらに身体の水分は夜寝ている間にも失われているため、 寒いからと暖房器具をつけたまま寝ていると、 脱水症状 を引き起こしてしまう恐れもあります。 脱水症状 になると ・手先などの皮膚がカサカサする ・口の中が粘る ・身体がだるくやる気や活力が低下する などの症状や、 ひどい時にはめまいや立ちくらみが起こります。 軽度の脱水を放置していると、 血管や内臓、脳などを正常に動かすために必要な酸素や栄養素が行き渡らず、 思わぬ病気につながる恐れや命に関わる場合もあります。 脱水状態 になると、 手の甲をつまんで離し元の状態に戻るまで三秒以上かかるか、 爪を圧して爪の色が白からピンク色に戻るまで三秒以上かかります。 時々自分でチェックするようにしましょう。 脱水を予防するには、 室内の湿度を50から60%前後 に保つように加湿器を使用したり、 濡れタオルを干したりして、室内が乾燥しないように心がけましょう。 のどの渇きを感じなくても こまめに水分補給 を行い、 寝る前にはコップ一杯の水分を摂りましょう。 年の瀬を迎え、何かと慌ただしい毎日をお過ごしのことと思いますが、 お健やかに穏やかな新年を迎えられますよう心よりお祈りいたしております。 今年も一年間 ありがとうございます。 今月の漢方教室 健康寿命を伸ばすために ○介護されない生活を送るために 1963年には100歳以上人口は153人だったのが、 2017年には6万8千人迫る勢いで増加しています。 しかし大事なのは、長く生きることよりも 死ぬまでトイレに一人で行けるなど、 介護されない生活 をすることが重要です。 フレイルやサルコペニア、認知症など、 健康寿命を延ばすためのキーポイント をお伝えします。 ○フレイル 虚弱(FRAILTY)→ フレイル とは、 加齢とともに筋力や認知機能などが低下...