こころとからだに自然の力 ~糖尿病~

6月、 雨の季節を迎え、あじさいがしっとりと咲いています。 湿度が高く、身体も重く感じてしまいますね。 今月は肥満を解消し、 糖尿病 についてのお話です。 自覚症状がないにも関わらず、放っておけば命も奪いかねない 糖尿病 。 糖尿病 は血糖値が高くなる病気です。 食事をした後、食べ物は腸から吸収されます。 そのうち糖質はブドウ糖に分解され、全身の細胞に運ばれエネルギーとして利用されます。 体内では膵臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖が細胞に入っていくのを助けます。 インスリンが不足したり、働きが悪くなると、ブドウ糖が細胞に入りにくくなります。 利用されにくくなったブドウ糖は血液中にたまり、血糖値が高くなります。 これが 糖尿病 です。 日本では成人の五人に一人がこの病気に罹っているといわれます。 知らない間に病気が進行すれば、網膜症・腎症・神経障害などの合併症、さらに動脈硬化を引き起こします。 糖尿病 には ・ 一型 (体内でインスリンを作ることができないインスリン依存型) ・ 二型 (何らかの原因でインスリンがうまく作用しないインスリン非依存型) があります。 日本人の 糖尿病 のほとんどが 二型糖尿病 です。 この 二型 の場合、多くは肥満または過去に肥満だったことがあり、それにさまざまな要因が加わって 糖尿病 を発症します。 糖尿病 の予防や改善で第一に大切なことは食事と運動です。 食べすぎないことはもちろんですが、 ・野菜から食べるようにする ・よくかんでゆっくり食べる ・タンパク質をしっかり摂る ・果物やお菓子、ご飯やパンなどの炭水化物を控えめにする 食後1~2時間後に、30分程度のウォーキング(有酸素運動)をするのが効果的です。 食べたら歩く習慣をつけましょう。 今月の漢方教室 サイレントキラー 糖尿病 糖尿病 は初期のうちは症状がなく、ごく普通の健康な人と変わりなく見えます。 これが 糖尿病 が 「静かな殺人者(サイレントキラー)」 と呼ばれる理由です。 Q:どのような状態を 糖尿病 というかご存知ですか? A:血液中のブドウ糖をエネルギーとして使うためには、膵臓から出るインスリンが必要です。 しかし、何らかの原因でイン...